スポーツクライミング観戦を10倍楽しむ為のコツ4選

2024年8月5日からパリ五輪でスポーツクライミングが行われます。スポーツクライミングは、前回大会の東京五輪からオリンピック正式種目になったスポーツ競技です。

まだまだスポーツとして認知度が低いスポーツクライミング。まだクライミングを始めた事のない初心者の方もクライミング観戦をあまりした事ない人でもパリ五輪スポーツクライミングを観て楽しめるコツをボルダリングオタクのBBKスタッフ上野が皆様に伝授したいと思います。

<スポーツクライミングって何?(スポーツクライミングの概要)>

スポーツクライミングは、4~5mの高さの壁に設置された複数の課題(コース)を制限時間内にいくつ登れるか競い合う「ボルダリング」

約15mの高さに設置された課題(コース)を制限時間内に到達した高度を競い合う「リードクライミング」

約15mの高さに同じ条件で設置された課題をどれだけ速く登り切れるか競い合う「スピードクライミング」の3種目で成り立っています。

パリオリンピックでは、「ボルダー&リード」の複合種目、「スピード」の単独種目で選手がそれぞれ競い合います。

スポーツクライミングは、映像で見ていると何がすごくて、何が難しいのか分からないという方も多くいらっしゃると思います。そこを出来るだけ分かりやすく見て楽しむコツを紹介していきたいと思います。

<スポーツクライミング観戦を楽しむコツ>

①各種目ごとの特徴を知って楽しんでみよう!!

「ボルダリング」「リードクライミング」「スピードクライミング」の3種目のあるスポーツクライミングは、それぞれの種目毎にルールなどが異なるので、その点を押さえるとより楽しむきっかけになると思います。

まず「ボルダリング」の特徴は4~5mの高さの壁に設置された課題が準決勝・決勝と各ラウンド毎に4〜5本と複数課題が用意されています。その各課題毎に制限時間4〜5分の間で出来るだけ少ないトライ数で多くの課題数を登り切る事が理想です。各課題を1回目のトライで登り切ると1番理想です。(課題を1回目で登る切る事を「フラッシュ」と言う)

ただボルダリングは落ちて制限時間内で何度もトライする事が可能なので、選手達が試行錯誤してトライする度に違ったアプローチを考えながらムーブを変えながら登っていき、時には制限時間ギリギリで解決して登り切る姿は感動モノです。この選手達が様々な課題で登れたり登れなかったりとドラマチックなシーンが多いボルダリングのドキドキ感を是非味わってください。

次は「リードクライミング」です。約15mの高さをロープ(命綱)を身につけて登っていくリードクライミングは、ボルダリングと異なり、準決勝・決勝とも制限時間内に1回しか登れません。途中で落ちたら即アウトです。

なので、選手達は慎重にかつ制限時間内に登り切れるよう緩急を上手く、つけて登っていきます。

リードは上部になってくると体力と精神力をフルに使って登っていく為、心身共に削られていきます。その疲れている状態からでもより高度を上げる為に、選手達が自分の力を振り絞って、登っていく姿は圧巻です。選手達の緊張感

も伝わってくるハラハラ感も味わえるリードもお楽しみください。

最後に「スピードクライミング」です。スピードは読んで字の如く、同じ条件下で15mほどの高さの課題を2人で同時に登り、どちらが早く上部にあるボタン式のゴールに到達出来るかというもっとも観て分かりやすい種目です。

スピードは、4〜6秒代の速さで選手達が駆け上がってく姿が爽快そのものです。

瞬きすらもままならないスピードの爽快感を是非観て体感してください。

②推しの選手を見つけようっ!

スポーツクライミングは、世界各国から男女共に様々な選手が出場します。

力強い登りのカッコ良い選手、登り方の美しさ綺麗な選手、すごく身長の大きいパワフルな選手、小柄ながらテクニカルな選手など魅力的な選手が数多くいます。

オリンピックの選手達の登りを観て、この人だと思う推しの選手を探して見つけてみるのも面白い見方だと思います。

特に日本は、代表選手の男女4人全員ともメダル候補とクライミング強豪国です。

今回は日本人の4選手をピックアップしたいと思います。

<男子>

•楢崎智亜(ならさきともあ)

→楢崎選手は、日本の絶対的エースであり、幾度となくW杯や世界大会などでチャンピオンに輝き、数多くのタイトルも総なめしています。

前回の東京五輪では、惜しくも4位とメダルは取れませんでしたが、今回はボルダリング&リードの2種目の複合で争う為、かなり有力とされています。

楢崎選手の特徴は、なんと言ってもスピード感のある身体使いと常人離れしたムーブ、特に連続したムーブを繰り出す「コーディネーション」は、観る人を魅了します。

前回大会の雪辱を晴らすべく、世界最強の楢崎選手の登りに要注目です。

•安楽宙人(あんらくそらと)

→安楽選手は、若干17歳にして去年のボルダリング、リードクライミング共に2023年間世界ランキング1位に輝き、世界で最もメダルに近い実力者としてクライミング界に君臨しています。

安楽選手の特徴は、無重力状態のようなフワッとした身体の身のこなしです。

他の選手が苦労する難しい局面でも簡単に見える軽い身のこなし方は摩訶不思議です。

今大会パリオリンピック最年少での出場で、無限のポテンシャルを秘めた安楽選手に要注目です。

<女子>

•野中生萌(のなかみほう)

→野中選手は、前回大会、東京オリンピックの銀メダリストであり、女子日本のエースです。特にボルダリング能力は群を抜いた強さを誇ります。

野中選手の特徴は、力強いパワフルなムーブです。強傾斜のある壁の登りの強さは最強です。

今大会のパリオリンピックは、持ち前のパワフルな登りとダイナミックな登りに要注目です。

•森秋彩(もりあい)

→森選手は、2023年リードクライミング世界ランキング1位であり、近年リードでは、絶対女王のスロベニアのヤンヤ選手に何度も勝っている実力の持ち主です。

森選手の特徴は、なんと言っても無尽蔵の持久力、そして指先の強さです。

W杯の大会では、他国の選手がゴール手前で落ちる中、圧倒的な持久力で登りきったりと観ている人も驚愕する登りです。

今大会は、是非リードの森選手に要注目です。

スポーツクライミング観戦を楽しむ為のコツの残り2選は、Part2に続きます>>>>>

詳しくはBBK動画でも配信していますので、是非チェックして下さい!!!

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